今朝の新聞(我が家は日経)の文化面に
『バリ島の日本人』という題で加島祥造氏が
綴った寄稿を読んだ。
加島氏は毎年冬にバリ島を尋ねるらしい。
バリ島は長いことオランダの統治下にあったそうだが
第二次世界大戦中、一時日本が占領していた。
しかし、オランダ政府時代には
バリ島には小学校というものが存在せず
日本軍が来たとき初めて小学校ができたそうだ。
当時の事を覚えている人たちは
占領していた日本人に好感を抱いているそうだ。
加島氏がいろんな場所を訪れる。
彼が日本人だと知ると、老人はたいてい
「日本の歌を知っている」と突然言って
♪オテテ ツナイデ~ ノミチヲ ユケバ~♪と
歌いだすらしい。
齢80歳近くのご老人が
幼い頃学んだらしい歌を歌ってくれる・・・
新聞に書かれた文章をそのまま写すと
占領した日本人がしたことはすっかり
跡ものこさず消えたが、この島の幼童
たちの心にひびいた歌だけは時を越えて
残っている。 -(略)- 人から人に
無心で伝わる喜びというものがある--
それは幼少期に身に滲みこみ、意識の
なかにしまいこまれる。しかし、成人になる
うちに日常意識が雲みたいに張り出して、
そうした喜びの感性を覆ってしまう。私は
詩を書いてきた人間なので、この感性意識
の喜びを時おり呼びさまそうとするのだが、
それは容易には出てこない。 -(略)-
どうもこの島の人びとは、私たちよりも少し
容易に、この「喜び」を伝えあえるように
思われる。
なんか、読んでいて・・・涙が出てきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿